[アクセス] 那須 IC から車で約30分
[HP] 北温泉公式サイト
大きな真っ赤な天狗の面がどーんと湯船を見下ろしている印象的な湯がある北温泉旅館、いつか行ってみたいと思っていた温泉の一つ。今回、那須岳ロープウェイから、茶臼岳・朝日岳・三本槍岳の 3つの那須の山を巡ったその足で北温泉まで下山するルートがあることを知り、コースタイム的にも十分日帰りができそうだということ、またギリギリ雪がなさそうだということで、晩秋の那須の山と北温泉を楽しみに出かけてみました。




北温泉旅館は、江戸・明治・昭和の時代に建てられた3つの建物からなり、歴史を感じさせる趣のある風情があります。日帰りの入浴は、自分が目的にしていた天狗の湯のようですが、女性は目の湯という別の湯船があったり、また外には巨大な温泉プールもあります。



天狗の湯へは迷路のような館内を歩いていくのですが、その廊下の先にすだれがかかっている場所があり、驚いたのはその先がそのまま内湯になっていたこと。ある意味、館内の廊下から丸見えの場所に天狗の湯があるのです。天狗の湯は混浴だけど、これはさすがに厳しいでしょ(笑)。
天狗の湯の泉質は単純泉で、鉄分が含まれているとのことで良くあたたまる子宝の湯としても知られているのだそう。熱めの源泉が浴槽脇からドバドバと掛け流されていて、温度調整用に別途パイプから冷たい湧き水が注がれていました。湯に入ると、目の前に真っ赤な大きな天狗がいて、絵馬が奉納されていたりすることもあって、ちょっと不思議な気分になります。那須といえば、鹿の湯のような強い酸性の湯をイメージしますが、ここの湯は柔らかく肌にも優しい印象でした。時間があれば温泉プールも楽しんでみたいところでしたが、もしかすると宿泊客だけが楽しめるものかもしれません。




車で那須ロープウェイ駅まで上がってきて、まず驚いたのは目の前に朝日に輝く雲海が広がっていたこと。ロープウェイからもこの絶景を楽しむことができてラッキーでした。茶臼岳への上りは風も強く寒かったものの、朝日が背中を照らしてくれたおかげでかなり助かりました。






茶臼岳のお鉢めぐりをしたあと、しばらく下ると峰の茶屋跡避難小屋が見えてきます。赤茶けた山肌と緑のコントラストが実に美しいです。朝日岳へは、岩場の通過にいくつかの鎖場もあり、雪や凍結があったら嫌だなと思っていましたが、この天気のおかげもあってか全く問題なく、ダイナミックな景観を楽しみながら朝日岳に到着です。






朝日岳から三本槍岳までは、これまでのゴツゴツした赤茶けた岩だらけの景観から、緑が多くだいぶ印象が変わります。木道が整備された清水平の先、中ノ大倉尾根分岐のあたりは霜柱が溶けて泥だらけの地面を歩くことになり、かなり難儀しましたが、那須の最高峰三本槍岳に無事到着することができ、抜群の眺めを楽しむことができました。また、山頂はかなり寒くて、あまり目にしない「粗氷」も見ることができました。



三本槍岳からは、緩やかな中ノ大倉尾根を下って北温泉へ向かいます。ブナの林の中を気持ちよく歩くことができる場所で、那須の三座縦走を終えてだいぶ疲れた足だったので、下りがある程度楽なのは助かりました。北温泉でゆっくり温泉を楽しんで、駐車場に戻る途中にあった駒止の滝は温泉成分のせいなのか、キレイな青白色をしていました。これは紅葉の時期はこの不思議な色の水と真っ赤な紅葉のコントラストが美しいに違いないです。近くには他にも行ってみたい温泉がいくつもあるエリアなので、また来てみたい場所になりました。
