思い出のブダペスト

素晴らしい夜景

ブダペストは 8年前に新婚旅行で訪ねた思い出のある場所のひとつ。その時は確かペスト側の宿に泊まった覚えがあるのですが、今回はブダ側の王宮の丘の上に建つホテルに宿を取りました。その眺めは本当に素晴らしくて、漁夫の砦の向こうにドナウ川と対岸にある国会議事堂を一望できる部屋でした(一枚目の写真は部屋の中からのものです)。

夜景があまりに綺麗だったので外に出てみました。漁夫の砦、国会議事堂、マーチャーシュ教会、くさり橋のどれもがライトアップされて非常に美しかったです。

可愛らしいとんがり帽子のような形をした丸い塔を回廊が結んでいて、その回廊の柱の間から見るドナウ川の向こう側の景色がまた格別だったりします。漁夫の砦という名は、この城塞をドナウの漁業組合が管理していた伝統から名づけられたのだそうです。色とりどりのモザイク模様の屋根が特徴的なマーチャーシュ教会は、残念ながら工事中でその美しい尖塔は足場で覆われてしまっていました。最後の写真は、翌朝に部屋から撮った眺めです、ココからの景色を見ているだけでも飽きない感じです。

王宮の丘からくさり橋を渡ってペスト側へ

ホテルには 13世紀の教会の遺跡が統合されるような形で保存されているので、近代的な建物と遺跡の一部の両方が同じ建物として存在するというちょっと不思議な状態になっていたりします。ブダの王宮の丘から眺めるとドナウ川に多くの橋が架かっているのがわかります。その中でも有名なのがくさり橋で、この橋がブダとペストを最初に結んだ橋なのだそうです。この近辺の家々は古くから残っているもののようで、カラフルな壁の色が青空に映えてすごく綺麗でした。

王宮の丘の実にほぼ南半分を占めるのが王宮。今の王宮は第二次世界大戦後に修復されたものだとのことですが、元は 13世紀に最初の建物が建てられているので、かなり歴史ある建築物。今は、その内部は図書館、国立美術館、歴史博物館としても使われているようです。

くさり橋のたもとから王宮へは可愛らしいケーブルカーがあって、これを使うかバスを使っての上り下りが楽チン。でも眺めを楽しみながらのんびりと降りてくるのも一興です。実際、自分たちはベビーカーに苦労はしながらものんびりと歩いて降りてみました。そうすると、くさり橋とその向こうの聖イシュトヴァーン大聖堂が綺麗に見渡せていい感じなのです。

降りてきて近くで見るとかなり重厚で立派なくさり橋。ここからはブダ側もペスト側も眺めが素晴らしいので徒歩で渡っている人がたくさんいます。橋のたもとにはライオンの像がいるのですが、後姿がなんだか可愛らしくてパチリ。その向こうのやたらと重厚な建物はフォーシーズンズホテルです。

ペスト側を散策

山がちなブダ側に比べると、ペスト側は平坦で多くのホテルやショッピングモールなどがあります。最初に向かったのは、王宮からもはっきりとその姿を見ることができる聖イシュトヴァーン教会。この教会、目の前にするとその大きさに圧倒されます。それもそのはず、中央の巨大なドームは高さが 100メートル近く、直径も 20メートル強もあったりします。内部は絢爛豪華、でもそれが逆に個人的にはあんまり好みでは無いなぁという雰囲気。初代ハンガリー国王だったイシュトヴァーンは積極的にキリスト教を受け入れ、その右手は聖遺物として小さな礼拝堂に祭られていました。

ペスト側でもうひとつ目立つ建造物といえば、国会議事堂。1885年から建設されて 1902年に完成したのだそうで、実はそれは聖イシュトヴァーン教会が完成した時(1905年)とほぼ同じ。同じ時期に建設されたことがおそらくその理由だとは思うのだけれど、国会議事堂の中央のドームの高さは聖イシュトヴァーン教会のそれとまったく同じの 96メートル。ドームを中心に左右の翼が広がる様は対岸の王宮ともその姿形が似ているなぁと思ったりします。

すでにクリスマスは過ぎてはいますが、一部のトラムはまさに「電飾」って感じにライトアップされていました。また、ブダペストの目抜き通りヴァーツィ通りの広場でも、まだクリスマスマーケットが開かれていました。Malmö のそれと比べると随分と規模も大きくて並んでいるものも少し雰囲気が違って面白いです。

Malmö のそれと大きく違うなぁというのはやっぱり食べ物。特に気になったのは豚の角煮みたいにも見える料理と薄く揚げたカツ。お腹一杯だったので食べなかったけど、なかなか美味しそうでした。食べ物で気になったのは、あとは栗。固い皮がぱっくりと割れたいわゆる「笑い栗」っていう感じのものが売られていて、結構な人気のようでした。

山のブダ側から見るペスト側の夜景も素晴らしいですが、ペスト側から見るライトアップされた漁夫の砦、マーチャーシュ教会、王宮も素晴らしいです。王宮は、ちょっと威圧的な雰囲気すら漂わせています。またくさり橋の美しさも格別で、うっとりと見とれている人がいるのも納得です。

ブダペストと言えば温泉

新婚旅行の時はツアーだったので行くことができなかったのが温泉。ブダペストには 50近くの浴場があるのだそうで、温泉好きな自分なので今回はぜひということで、その一つセーチェニに行ってみました。というのも、ココの名物「風呂チェス」に興味があったからです。地下鉄で行けてしまう気軽さが羨ましいなぁなんて思いつつ着いたセーチェニ温泉駅を出ると、すぐ目の前に建つ黄色の建物がどうもそれらしい。1913年に造られたというだけあって、なかなか歴史を感じさせる受付です。最初に 1500円ほどの料金を払うと、ロッカーの鍵にもなるカードキーを渡されます。中に入るときに時間が記録されて、出るときの時間によっていくらか返金されるというシステムのようでした。

かなり大きな温泉で、水着を着て混浴という形になっています。良く見ると人が群がっている場所があり、近づくとやってました「風呂チェス」。湯温が 37-38度なので、時間を忘れてこういうのに熱中するのはなかなか良さそう。

こんな感じなので、温泉というよりむしろ温泉プールっていう雰囲気。実際、しっかりとレーンの設けられた「温泉プール」もあったりします。でも一方で、湯に入るとはっきりと感じる硫黄の匂いに、やっぱり温泉だ〜ってうれしくなってしまいます。日が落ちて暗くなってくると、なかなか幻想的。ただ、屋外の気温が低く湯温も低いので、一度入るとなかなか出られなくなるのがちょっと困りもの。ちなみに、たった一時間でこれほど明るさが変わってしまうのがヨーロッパの冬の夕暮れの時間帯です。

時間が無かったこともあって探すことすらできなかったのだけれど、実はココにはちゃんと内風呂の温泉やサウナなんかもあったみたい、行けなかったのはちょっと残念。

ブダ側を散策

王宮の丘への入り口の一つウィーン門、その向こうに広がる街並みの美しさもさることながら、その隣に建つ立派な建物にも思わず目を奪われます。この建物の屋根もカラフルなモザイク模様でした。手前に写っているのは頻繁に利用した 16番の「城バス」。マーリア・マグドルナ塔は、13世紀に建てられた教会の一部で、本体部分は第二次世界大戦で破壊されてしまい、この鐘楼部分のみが残ったものなのだそう。この日は、澄み切った真っ青な空がすごく印象的でした。

ブダペストでは、こんな感じの古い型の車が結構良く走っていたりします。その大部分は押したら「ぺこぺこ」しそうな可愛らしい車で、内装含めてなかなか味があっていい感じです。マーチャーシュ教会の目の前の広場には、ペストの終焉を記念して立てられた三位一体の像があります。

奥さんがしきりに行ってみたいといっていたのが王宮の地下迷宮。王宮の丘の地下には無数の洞窟が広がっていてその一部が観光施設として開放されているとのこと。街中にひっそりとある入り口に一歩足を踏み入れると「もわっ」とした温かく湿気の多い空気に包まれます。温泉があることと大いに関係してそうな、この洞窟の中は年間を通して 20度近くあるのだそうです。中はかなり真っ暗。目が慣れるまで足を進めるのをためらう程の場所もいくらか。面白いのは本物の赤ワインが流れるワインの泉。なんで唐突にワイン?という疑問がぬぐえません(笑)。

左の二本の塔が印象的なのは聖アンナ教会、3枚目の写真に写っているのはちょっと名前はわからなかったけどやっぱり教会、こちらはその特徴的な形と綺麗な屋根が印象的。ブダペストは散歩しながら建築物をのんびりと鑑賞するなんていうのに結構お勧めな街な気がします。

温泉のもう一つの顔?

1570年に建てられたというトルコ風呂のキラーイにも行ってみました。地球の歩き方によると「夕方から夜にかけてゲイのカップルが集まるようだ」という記述があって昼ではあってもちょっと気になってはいたのですが…

受付で料金を払って中に入ると、入り口でタオルとふんどしを渡されて空いているキャビンに入って着替えてその鍵を閉めて浴槽へ行くって形。ふんどし一丁にキャビンの外に出た瞬間にちょっと怪しい雰囲気のおじさんにいきなり肩をなで触られてちょっとビックリ。さて、このキャビンの鍵が随分と古いので閉めた後に不安になって開けようとしたら開かない…とりあえず受け付けにいたおじさんにお願いしていろいろとやるも 10分以上開けることができず、すげー不安に。そんな状態の自分にさっきのおじさんがいきなり戻ってきて通りざまにお尻をぺろっとさわられてちょっと泣きそうに。

結局鍵は何とか開いたので、キャビンを別の場所にかえてようやく浴槽へ。入り口すぐの場所には、サウナや小さな浴槽があり、その向こうに亀の甲のような屋根に開いた穴から光が差し込むなかなか幻想的な浴槽が。しかし、良く見るとその円形の浴槽ではあちこちでキスをしたりしてるおじさん達。また、円形の浴槽の中央でパートナーを募集していると思しき人もいたり…せっかくきたので浴槽には入ってみたもののあまりに落ち着かず、熱い温泉のシャワーを浴びることができる場所を見つけたのでそちらに向かってみるも、例のおじさんにつけられていることに気づいて、一目散に逃げ帰ることにしました。

ガイドブックに乗せちゃいけないんじゃないココ?っていう衝撃的な体験でした…

美しさが印象的だった場所

これまでの写真でも既にその景観の美しさが少しでも伝わったかなぁという感じではあるのですが、気に入った場所をもう少し。その一つはマーチャーシュ教会、モザイク模様の屋根は今までみた教会とちょっと違うなぁと思うのですが、中に入ると独特なアラベスクのような文様が壁一面に施されていて驚きます。これは、1541年にブダがオスマン朝に占領された際にモスクに改装された歴史の跡なのだそうです。

夕暮れ時から夜にかけての街並みはひときわ美しくて、ほぼ暖色系一色のライトアップではあるけれど、スウェーデンほど質素でなく、またうるさすぎず実にいい感じ。くさり橋近辺のドナウ川沿いに新しい建物が少ないっていうのもいい意味で影響しているかもしれません。

美味しいハンガリー料理

ハンガリーの料理は、なんと言ってもパプリカ。最も代表的だと思われるグヤーシュはどのレストランでも基本的には「前菜」として出されるもののようでした(メインで食べられるものと思ってました)。程よくスパイシーで、牛肉と野菜がたっぷりで寒い時期には欠かせません。写真の一枚目は、冬に良く食べられるメニューのようでたっぷりの豆に燻製のカモとゆで卵がのったもの。次のはパプリカをたっぷり使ったと思われるチキンの煮込み料理。フォアグラのソテーなんかも有名で、ホテルの夕食でいただきましたがなかなかの美味です。

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