[アクセス] 糠平温泉 から車で約20分
温泉ソムリエでもあるとにかく色々と面白い友達が一度行ってみると良いと勧めてくれた幌加温泉。彼が紹介してくれる温泉は本当にどこも幸せになれる場所が多いのですが、彼はそこにしばらく住んでいた!という時の驚くべき話や、この時代にあってなお内湯ですら混浴で、もうだいぶお年のおばあさんが一人で守っている温泉であるなど、お湯の素晴らしさ以外にもとにかく気になってしょうがない場所になってしまって出向いてみたというわけです。



国道 273号線から少し入ったそのどん詰まりにある幌加温泉鹿の谷。昔ながらの鄙びたいい雰囲気。中に入ると小さな待合室があるのだけど、風呂上がりのお客さん以外見当たらない。その奥に入るとおばあさんがいらっしゃるのだけど、声をかけても全然こっちに気づいてくれない。どうやら、相当耳が悪いみたい…これは大変だろうな。
日帰りのお風呂をお願いして、600円をお支払いすると同時に、タオルを忘れてしまったので購入したいとお願いすると、貸し出すのでこっちに来てと言われ、風呂場への案内とともに使い終わったらここに返してねと案内していただく。

脱衣所から中に入ると、目に飛び込んでくるのがこの 3つの大きな内風呂。ナトリューム泉、鉄鉱泉、カルシューム泉とある。この反対側は大きく窓が切られていて、眼下に川が流れる素晴らしい景色が広がっています。洗い場は無いシンプルな構成。この日はナトリューム泉がかなり熱めのお湯で、鉄鉱泉、カルシューム泉はのんびりと入れる感じのいい湯加減。

ここのお風呂でまず驚くのは、浴槽にびっしりとこびりついた析出物で、結構ごつごつしてて場所と当たりどころによっては怪我しそうなくらい。鉄分の多い温泉で、茶色い析出物がこびりついた温泉はよく見るけど、白い析出物がこれほど出ている温泉ってあんまり見たことが無い気がする。温泉成分の濃さを改めて感じることができる。



内風呂を出ると、緑の景色が気持ちいい露天風呂があって、こちらは外にあるせいもあってか、かなりぬるめ。こりゃ最高、出られなくなりそう。ここも、白い析出物がこれでもかっていうくらいこびりついてて、「塩分の塊?」って思うんだけど、ボロボロしているわけでもなくって触るとつるつると磨き上げられているような感じもある不思議なもの。幌加温泉を紹介しているページでは、よくこの露天風呂には鹿が遊びに来るみたいなことが書いてあったけど、残念ながらこの日はそんなことはなく。



鹿の谷のすぐとなりには、廃館になってしまっている温泉施設がもう一つ。鹿の谷もあの管理人のおばあさんがお元気なうちは営業が続くのだろうけど、素晴らしい温泉がいつまでも続くと良いなと願うばかり。


幌加温泉のすぐ近くには、廃線になった士幌線の幌加駅跡がある。昭和53年に糠平駅から十勝三股駅間の 18.6キロの列車運行が廃止されて、今はバスによる代行輸送に代わってこの駅の跡だけが残っているという感じ。かつてはそれなりに多くの人がこの周辺に住んでいたってことだけど、幌加温泉の近辺も含めてだいぶ寂しい感じで、そんな時期があったのがホントなのかなって感じられるくらい。




糠平湖周辺の橋梁といえば、糠平湖の水が引いている特定の時期だけその姿を現すタウシュベツ川橋梁跡が有名ですが、残念ながら時期的に完全に水没しているということで、それ以外にも見学可能ないくつかの橋梁跡を見てみました。汽車が走っていたらきっとその車窓からの景色も、またその車両を含めた景色も素晴らしかったんだろうなって感じます。



上士幌町の鉄道資料館は小さいながらも、当時の様子を感じられる様々な展示物があったり、士幌線の鉄道の運転席から撮影したと思われるビデオが公開されていたりして、なかなか興味深いです。糠平湖には糠平湖温泉もあって、今回は入らなかったのですが、ぜひ機会を見て再訪してみたい場所です。
