[アクセス] 利尻空港から 車で約15分
[Webページ] 利尻ふれあい温泉
初めての利尻島、数日滞在することもありせっかくなら温泉宿が良いなと調べてみると、利尻島・礼文島で源泉かけ流しの温泉宿は一つしか無く、かつその温泉は国内でも屈指の炭酸水素塩温泉とのこと。というわけで、ホテル利尻への滞在はある意味即決でした。


内湯には2つの湯船があり、丸いほうの湯船が麗峰の雫(清涼の湯)。こちらは 33.8度の源泉の効能を出来るだけ活かせるようにと源泉かけ流しの冷泉。夏場ということもあって、実に気持ちの良いぬる湯で、しばらく入っていると身体がじんわりと温まってくる温泉。実際、ここに長く入ってから外に出ると身体がぽかぽかして猛烈に眠くなるので、自分にはかなり良く効いていた気がします。

太古の温(金の湯)は、その源泉を温めたお湯でかなり熱めに調整されていて、源泉と交互に入りながら湯を楽しむことが出来ます。利尻温泉の泉質は 含二酸化炭素 – ナトリウム – 塩化物・炭酸水素塩温泉で、成分総計は 12390 mg / kg とかなり濃い温泉なのですが、実際面白いのは写真のように湯の表面にキラキラとカルシウムの結晶が出来ていることで、浴槽の壁にもびっしりとトゲ状の析出物がついていました。海の近くということで塩分の濃さはわかるのですが、それ以外にもカルシウムやマグネシウム等様々な成分が含まれているようでした。
湧出時は無色透明で、注ぎ口の湯からはわずかに金気臭が感じられ、多く含まれる鉄分のせいで茶褐色の湯になっているようです。

露天風呂は海が目の前で、壁も低いので海から丸見えなところもあるのですが、その分絶景でした。目の前の浜では昆布を干していて、どこかのんびりした感じが良いです。でも、そんなのんびりとした雰囲気とはちょっと趣が違う小話がこの素敵な温泉にはありました。
ホテルでネイチャーガイドの方のお話を伺うことが出来たのですが、利尻島は色々と大人の事情があって利尻富士町と利尻町の2つに分割されているという話がありました。この 2つの町は温泉についても、ちょっと互いを意識しているようだというのが小話です。この記事の最初に書いた通り、源泉かけ流しの温泉宿はここ利尻町にあるホテル利尻が唯一なのですが、実は温泉については利尻富士町側に一足先に誕生していて、利尻町の方は遅れをとっていると感じていたそうです。そのため、温泉が湧出した時は町は大歓迎で、しかも泉質がとても良く露天風呂を作ったことなど含めて、平成17年当時はだいぶ盛り上がったようです。ここ利尻ふれあい温泉には当時の新聞記事のコピーが張られていて町の誇りになっているようでした。
