東京都亜熱帯区 八丈島

ホテル リード・アズーロ

八丈島への旅行を思い立ったきっかけは、近くの商店街でやっていた八丈島フェアで配っていた「東京都亜熱帯区 八丈島」というパンフレットを見たこと。「あなたの宝島へ。東京から飛行機でわずか50分。そこは想像以上の体験が待ち受ける常春の楽園でした。」という文言とともに紹介されていた温泉や地元料理などに魅かれて。

もっと小型のプロペラ機で飛ぶのかなぁと思っていたのですが、至って普通の飛行機で飛ぶこと 30分強、あっという間に夏の緑に覆われた八丈島に到着です。今回は、孫見せも兼ねた感じでの親と一緒の旅行ということもあって、滞在型の休みを楽しめそうなリゾートホテル リード・アズーロ(残念ながら現在は閉館しています)を宿として選んでみました。オーシャンビューの部屋からは、海を目の前にしたプールが見えて、その目の前の海には溶岩が冷え固まってできた岩場、海と反対側にはなだらかな稜線と山肌を持つ八丈富士があってなかなかダイナミックな景観。素晴らしい立地です。

このホテルには 3泊したのですが、そのうち夕食の1回は海を臨んでのバーベキューでした。それはそれですごく楽しかったのですが、リゾートホテルならではでいいなと思ったのは、地元の食材をふんだんに使ったイタリアンが楽しめたこと。苦味の強い明日葉とか、目の前の海で採れる新鮮な魚を使った料理とか。旅館や民宿で郷土料理を楽しむっていうのも捨てがたいし、実際もっと滞在期間があったなら宿をかえてそういったことを楽しむべきだよなぁとは思うのですが、地元の食材をこういう風に楽しむのもいいなぁと思わせてくれたなかなか美味なお食事でした。

温泉はいいなぁ

真夏なのでもちろん暑いには暑いのですが、都心の蒸し暑さと違って八丈島で感じる暑さは日差しの強さくらい。それは海風があるのと緑があるおかげなのかなという気がするのと、都心の暑さがちょっと異常なんだよなぁということ。そういう暑さなので、八丈島に全部で 7つあるという温泉のいくつかには入ってみても良いなぁという気分になります。

温泉はひょうたん型をした島の南側にある三原山の南側の裾野にのみあるようで、まずはその一つ末吉温泉のみはらしの湯に入ってみました。その名の通り高台にあって海を見渡すことのできる抜群のロケーション。緑褐色のお湯は海の近くの温泉のためかしょっぱい。この日男湯だった方の湯船からは真っ白な八丈島灯台を見ることができたのですが、港を見下ろすことができる女湯の方も眺めは素晴らしかったとのこと。よく温まるお湯だったので、畳敷きの気持ちの良い休憩所でしばらく海を眺めながらのんびりとしていました。

もう一つ立ち寄った温泉は、樫立向里温泉のふれあいの湯。その名からも想像できる通り、地元の人と思われる人たちで賑わう温泉。大きな木の浴槽が気持ちよく、こちらも緑褐色のお湯で塩分の強いお湯でよく温まります。晴れた日の午後にのんびりとこういう温泉につかっていると、なんだか時間が止まったような感じがしてすごくリラックスできます。

ぶらぶらドライブ

島はぐるりと周っても50キロ程とのことなので、車を借りてのんびりとドライブするのにちょうど良い感じ。最初の写真は、島を西側から南下する際に通る大坂トンネルの手前にある展望台からの眺め。八丈小島を向こうになかなかの展望です。真っ青な海と濃い緑の対比がいかにも南国といった感じ。真っ白な八丈島灯台は、上に上がれないのが実に残念。末吉地区にあるからか「すえよしとうだい」と入り口にありました。樫立から末吉地区に行く途中にあるのが名古の展望台で、ここからは洞輪沢の港を真下に見下ろして実に気持ちの良い眺めが広がります。この港にちょこんとある水色の建物は実は温泉、一人旅なら間違いなく降りていって入っているなぁって感じの鄙びた風情がいいなぁ。

お腹が減ったけど暑いので、名物のあしたばうどんが食べたいねと入ったお蕎麦屋さん。残念ながらあしたばうどんはなかったけど、生そばに明日葉と海老の天ぷらが付いた天ざるはなかなかのお味。ひっきりなしにお客が入っていたので、結構な人気店なのかも。お蕎麦屋さんの敷地に可愛らしく絵がかかれた実がなっていて、気になって見ていたらお店の人が「これはパッションフルーツで予約済みだから絵が描いてあるの」なんて話でした。近くにあったバラは鉢が割れてしまっていたのですが、それについては両親にプレゼントするために植えたらあっという間に随分と大きくなってそんな風になったのだとか。既に何人かの方に鉢を分けているのだとか。なんか、こういうのいい感じ。

大賀郷(おおかご)の西海岸に広がるのが溶岩が冷え固まってできたと思われる真っ黒な南原千畳敷海岸。真っ黒な溶岩でできた大地の向こうに八丈小島が真っ青な海に浮かぶ様は、なかなかの迫力。この近くに空間舎という素敵なカフェがあるというので伺ったのですが、残念ながら定休日…その手前には「さいとう塾」というピンク色のちょっと不思議な建物が。その目の前でダイバーっぽい人が着替えていたので、ダイビング関係の店かな?なんて話をしていたのですが謎。

同じ大賀郷地区には、綺麗に整った形の玉石を使った玉石垣が続く場所があって、南国らしい雰囲気を楽しめます。何でも流人が一つの石をおにぎり一個で運んだとかいう話があるのだとか。流人と言えば、八丈島は五大老だった宇喜多秀家が関が原の戦いで敗れて流された場所でもあって、島の人たちは明治時代まで赦免されることのなかった宇喜多家を保護し続けたのだとか。宇喜多秀家は、私の故郷でもある備前の国岡山の人なのでちょっと気になるわけで、秀家とその妻豪姫の像は備前の国の方を向いて建てられています。

この玉石垣のある地区にあったのでちょっと立ち寄ったのが優婆夷宝明(うばいほうめい)神社。ここは八丈島島民のご先祖にあたる優婆夷姫とその子古宝丸が祀られている神社なのだとか。ひっそりと佇むなかなか雰囲気のある場所です。島の北側、特に八丈富士の北側は街もなく人もまばら。永郷の展望台からは、南原千畳敷海岸と小さくて可愛らしい大越鼻灯台がを見ることができ、島の最西端あたりからの八丈小島の眺めも非常に美しく、おそらく夕日が沈む様も素晴らしいのだろうなぁと想像できます。

その八丈富士のふもとには、そのなだらかな斜面を利用したふれあい牧場があって牛が放牧されています。ちょうど餌をあげる時間帯にやってきたのですが、間近で牛たちを見ることができました。このふれあい牧場の牛たちを見るための道の先には展望台があって、そこからは空港もあり最も賑わう三根地区を見渡すことができます。八丈富士と三原山の二つの山の合間にある平野部分に街が形成されている様子がよくわかります。標高もそれなりにあるので、ここまで上がってくると吹く風が涼しくて気持ちが良いです。

八丈島に良く行っていたという会社の仲間から「島寿司はぜひ食べてください」って言われていたのと、名産の明日葉を使ったうどんがなかなかに美味しそうで食べたいなと思っていて、厨という食事処でようやくそれを食することができました。この日いただいた島寿司は、たしかマカジキとメダイとお店の人が言っていたような…それから岩のりのものが一つ。甘めの酢飯にタレに漬け込んだこれらの魚で握り、わさびではなくからしでアクセント、これが実に美味。ファンになったので帰りの空港でもお弁当で買って食べてました。どこかでまた食べたい逸品。明日葉を使った冷たいうどんはコシが強くつるつるとして、こちらも美味。明日葉独特の苦味がもっと感じられてもいいかなぁって感じではありますが、一緒に出された時海苔の風味がその分際立ちます。美味しかったのでコレもお土産に。

ホテルの朝ごはんで出ていた明日葉の茎を使ったきんぴらや暑い中で飲んでいた明日葉茶など、暑い場所でこういう苦味の強いものってどういうわけか美味しく感じます。沖縄のゴーヤもそんな感じですかね。美味しかった明日葉のうどん・そばの他に、明日葉のお茶漬けや羊羹、それから地海苔とかつおの酒盗なんかもお土産に。あと、空港で買った地元のパン屋さんのパンがやたらとおいしかったなぁ。

まだ周りきれていない温泉があり、釣りも面白そうだし磯遊びも楽しそう。八丈富士や三原山登山も面白そうで、まだまだこの島でできることはたくさんありそう。また是非遊びにきたい場所が一つ増えました。

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