東北湯治の旅

男鹿半島の海岸線

秋田空港を出て秋田市内を抜けるとやがて左手に海を見ながら男鹿国定公園の西海岸を走ることになる。日本海に斧のような形で突き出た男鹿半島の海岸線は、岩でごつごつしていて男性的な感じ。西側に面しているので夕陽が美しいに違いないのだけれど、残念ながらちょっと天気が悪い。

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途中、椿の自生北限地があったりするけれど、ちょっと寂れた感じの漁港のある街を見たり、いきなり目の前に広がる荒々しい海を見ながらのドライブはなかなか悪くない。男鹿ということで、巨大ななまはげ像があったりするのもご愛嬌という感じだけれど、この像はなかなか迫力あって良くできてるなぁと思ったり(笑)。

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男鹿半島の北端の入道崎。晴れていたら芝の緑と海と空の青、雲の白と、ごつごつとした岩の黒い色がコントラストをなして素晴らしい景色であるに違いないし、夕陽が見られればさらに良かったに違いないのだけれど、残念ながら天気は戻らず。それにしても寒い。

男鹿温泉 元湯雄山閣

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元湯雄山閣は、男鹿温泉にある宿。寒さが身にしみたので早速温泉へ。脱衣所に入ると誰も入っている気配がないのに、お湯をじゃばじゃばと掛ける音が中から聞こえてくる。入ってみて、なるほどと思う。それはパイプからお湯が時々「ごぼごぼ、じゃー」ってな感じで勢い良く噴き出していたのだ。それにしても、ものすごい勢いで湯が出てくる、とっても贅沢な掛け流しだなぁと嬉しくなる。

湯船に一部だけこんもりと盛り上がって段々に温泉の析出物が堆積している場所があって、なんだろうと思っていたら、ちょうど噴き出してくるお湯がこの場所にあたるためなのだ。これはなかなかスゴイ、まるで鍾乳石の時間短縮版みたいな感じ。お湯は緑褐色とでも言うような色(これは天気や季節で乳白色になったり青くなったり変わるのだそうだ)で、飲むと海のダシが効いたようにしょっぱくて何だか美味しい(笑)。お湯はナトリウム-塩化物泉。塩化物泉といえば、体が良く温まって湯冷めしにくいお湯、実際ホントに良く温まる。なまはげの口から湯がゴーゴーと噴き出してくるのは叫び声のようでなかなかいい感じだ。

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立派ななまはげのお面がある露天風呂も風情があって素晴らしい。こちらも、同じようにゴーゴーとかゴボゴボという感じで湯が噴き出してくる。それにしても、咳をしているような話しかけてくるようなこの音はなかなかいい、誰もいないのに何だかおかしくて笑ってしまう。

産直センター潟の店&大潟村干拓博物館

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八郎潟を見てみたいという漠然としたものがあったのだけれど、逆に何を見ればいいんだろうとわからないくらいでかいし、農地以外に何があるというわけでもない。そこで、採れたての野菜や果物が買えるという産直センターに行ってみることにした。

まだ比較的朝早い時間だったので、何人かのおばちゃんがちょうどお店に出品中という感じだった。そう、ココは生産者が作ってきたものを売りに出すための箱がおいてあって、それぞれが思い思いに生産したものを売っているようなのだ。珍しいところで、トマトとピーマンをかけあわせたトマピーのジャムがあったので買ってみた。それから名産だという大潟産のかぼちゃを使ったパンプキンパイを買った、これはなかなか美味そう。

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ちょうど隣に、大潟村干拓博物館というのがあったので入ってみることにした。これが正解。昔はこんな感じでぽっかりと八郎潟という湖があったのだということを見ると、大潟村がいかに大変な工事によって作られたかが想像できてくる。なにせ、干拓(正確には、まず堤防を作ってから中の水を抜いて乾かして湖の底を陸地として使うことを言うらしい)するために作った堤防は周囲52キロにも及び、山手線がすっぽりと収まってしまう大きさだとか。周りはまだ湖に囲まれているので、この水を中の農地に通したあとあまった水は再度湖側にくみ出すという循環システムとして機能しているのだそう。なかなか良くできていて、感心してしまった。

十二湖、日本キャニオン

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白神山地のブナ林に点在する 33の湖沼のことを総称して(何故か)十二湖というのだそう。ここには、群青とでも言うような深い青い色をたたえる青池という池があったり、紅葉が湖面に映って本当に美しい落口の池や鶏頭場の池があって散歩するのにちょうどいい。

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この深い青色をした水を湛える池を見ると、みんながおおっと思わず感嘆の声をあげる。水の色は?っていわれると青色とか水色なんて答えることが多いのに、いざそんな色をした水などなかなか見ることが無い。透明に澄んだ水を見れば綺麗だなぁと思うけれど、こういう青い色を見るとすごく不思議なものを見た気分になる。

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日本キャニオンはそこから十二湖のすぐそばにあって、その名前からどんなにスゴイところなんだろうと思っていたのだけれど、訪れる人も少ないようで展望台が崩れかけてました…。けれど、白い岩がと灰色の砂岩?がむき出しになっていて、その向こうに見える緑、黄、赤が入り混じる色とのコントラストはなかなか素晴らしい。

黄金崎 不老ふ死温泉

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今回の旅で必ず行きたいと思っていた場所のひとつがここ不老ふ死温泉(笑)。温泉好きならば一度は見たことがあるはずの、オレンジ色の湯をたたえたひょうたん型の湯船が荒波迫る海のすぐそばの露天風呂。実はここ、不老ふ死温泉という温泉の一軒宿の露天風呂。

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受付に行くと、支払いを終えたことを証明するとのことで、「不老ふ死温泉」とかかれたオレンジ色の腕輪みたいのをする。これがあれば内湯も露天も入ってよいというわけ。まずは内湯に入ってねということなので早速。内湯も海に面しているので、なかなか眺めがいい。さっそくちょっと舐めてみると強烈にしょっぱい、泉質はナトリウム-塩化物強塩泉とのこと。男鹿温泉は「美味しい塩味」だったけど、こちらはむしろ海水に近い。塩分が強く海に入ったのと同じような軽いだるさと体のぽかぽか感が残るお湯、気持ちがいい。

深浦、いか焼き

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深浦という街は、昔、五能線のローカル列車に乗って旅をしてみたいと思った時からずーっとどこかに引っかかっていた場所。太宰治や菅江真澄など多くの文人が深浦を訪ねたと言われていて、とくに太宰がかつて宿泊した施設ということで、旧秋田屋旅館を改装したのが 太宰の宿 ふかうら文学館というのがあって入ってみた。太宰治というと結局「人間失格」くらいしか読んでいなかった気がするが、ここに来て「津軽」を読んでみたくなった。

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不老ふ死温泉に向かう途中で、イカを干しているのを見かけてそれがまたものすごく美味そうだったのが気になっていたのでした。深浦を過ぎてしばらく行くと、「道の駅ふかうら かそせいか焼き村」というのが目に入ったのでさっそく入ってみる。目の前に新鮮な魚介類がおいてあって、これが信じられないくらい安くて買いたいなぁと思うのだけれど、買うわけにも行かず残念。でも、いか焼きが300円であったので早速いただく。思ったよりも柔らかい、マヨネーズと醤油があってたまらなく美味い。

千畳敷〜ミニ白神

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海岸線沿いに岩棚がずーっと続くのが千畳敷。もっとゴツゴツの黒い感じのをイメージしていたのだけれど、なんかちょっと違って緑色の少し柔らかい感じの岩棚。夏は海水浴客でにぎわうというのだけれど、今は何だか寒々していて所々に釣りをしている人がいるくらいで、何かとっても寂しい。

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ここから南下してミニ白神を目指すのだけれど、4時ちょっと前に「くろもり館」についた時には少し薄暗くなりつつある感じ。案の定、入山の手続きは 3時30分までだったそうで、しかも今日が今年の最終日。つまり、最後の最後で入れなかったのだ(泣)。来年また来てねなんて言われたけれど、そうなかなか来れないよなぁ…。明日、別の場所で白神山地に再度入る予定だったので、まぁ引き下がることにする。

嶽温泉 山のホテル

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嶽温泉は、津軽富士と言われる岩木山の山麓に湧く温泉で、とても小さな温泉街。もう結構遅いので日帰りはやっていないかなぁと思っていたら、おばさんに声を掛けられて日帰り大丈夫だよと言われて入らせてもらったのが山のホテル。

ドアを開けると、ふわーっと硫黄の香りがする。泉質は酸性-カルシウム-塩化物泉とある。錆びないようにということか、総ヒバのお風呂。湯ざわりはとても柔らかいが、舐めてみるとびっくりするほど酸っぱくて、口の中にエグミが残るような感じがする特徴的な味。源泉が少し熱すぎるせいか一度別の場所に貯めておいてそれを浴槽に掛け流すような形になっていた。残念なのはちょっと風情に欠けるところか…。外に出たら、まだ17時半だというのに真っ暗。

百沢温泉

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百沢温泉もまた岩木山麓に湧く温泉。ここには公共の温泉があって、湯治用ということか素泊まりが可能。とはいえ、予約をしてみると隣でご飯が食べられるというのでそれもお願いしておいたのだ。隣は、いわゆるこういう場所にありがちな「スナック」。こういう場所に入るのは実は初めて。ママさんのような人がご飯を用意してくれて、いろいろと世間話。自分と年齢の近い息子さんがいるとのことで、いろいろと話が出てくる。後ろでは、地元の人たちか津軽弁でわーっとしゃべっていて「ぜーんぜんわかんないでしょ」って聞かれて頷かざるを得ない。でも、なんだか地元が感じられてこういうのはとってもいい。ご飯は、田舎の家庭料理だよって言ってくれるもので逆にとても嬉しい。お風呂上りにいいよということで、採ったばかりという大きなりんごをくれた。この人に会いたくて、また素朴な料理が食べたくて何度かこの温泉に泊まる人が結構いるのだそう、なんとなくわかる気がする。

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百沢温泉のお風呂。まず入って驚かされるのはでっかい給湯口から大量にそそがれるお湯と、ぼこぼこに析出物がこびりついた部分。常連客と思われる人は、マットをひいて浴槽の脇に気持ち良さそうに寝そべっている。結構熱いお湯のため長く使っていられないからだろう。浴槽は 3つあって、そのうちの一つは源泉が別なのだろうか、小さな浴槽でお湯の色も違う。夜の10時まで入浴を受け付けた後、12時まで掃除を行う。また翌朝は 8時から営業が開始されるので、12時〜8時が独り占めの時間(泊まりのお客は限りなく少ないというより、多分この日は自分だけ)。

泉質は、含重炭酸土類-弱食塩泉とのことで緑褐色という感じのお湯を舐めてみると、なんか独特のダシのようで、エグミが残るような味。床には赤茶けた析出物がこびりついているのでかなり温泉成分が濃いのだと思う。それにしても、とっても良く温まるお湯で入った後しばらく体がぽかぽかしてなかなか寝付けないくらい。

岩木山神社

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朝ちょっと早く起きて、岩木山神社にお参りに行ってきた。早朝の気持ちよさに加えて、朝から掃除をしている方がいらっしゃってとてもすがすがしい感じ。津軽に来て気になっていたのは、とにかく「濃い赤」があちこちに見られること。家の屋根もそうだし、りんごの色もそう、そしてここ岩木山神社の山門も真っ赤。とても印象的な色だ。

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この一体の道路を走っていると、りんご畑が広がっていて「たわわ」にりんごが実っているのを見ることができる。りんごってこんなにたくさん木になるものなんだと妙に感心してしまうほど、大きな実がわっさわっさとぶらさがっている。そういえば、昨日のスナックのママにいただいたりんごも大きくて甘くて美味しかった。

白神山地 暗門ぶな林散歩道 マザーツリー

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白神山地ももうすぐ冬で入れなくなる。前日、ミニ白神と同じ間違いをしないように西目屋村の役場にあらかじめ電話をかけて、白神ラインがまだ通行可能かなどを確認しておいた。暗門の滝の近辺は紅葉がちょうど見頃から終わり始めるような按配で、太陽が当たると黄金色に輝くような黄色がとても美しい。

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白神山地といえば、ぶなの森。うっそうとしたぶなの森の中も紅葉した木々の通して降り注いでくる太陽の光がとても綺麗。歩いていても、空気がひんやりとしているので、しんどい感じがほとんどない。こういう時期の山歩きはこれだから良い。森林環境整備ということで協力金を支払ったところ、その証明ということでカードをいただいた。こういうのってちょっと嬉しい。

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暗門の滝へのベースとなるアクアグリーンビレッジANMONを過ぎると、白神ラインの道は未舗装になる。ここから実に 40キロ強が未舗装のままで、ちょうど昨日の十二湖あたりに出る道となっている。これをしばらく行くと、津軽峠に出る。ここに通称マザーツリーと呼ばれる樹齢400年を数えるぶなの巨木がある。どんなに大きいのかと思ったら、そんなでもない。ぶなは成長しても意外に大きくならない木なのかも知れない。

弘前

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津軽藩の城下町、東北地方で唯一江戸時代から(江戸時代に復旧した)の天守閣が残るのが弘前城。弘前と言えば桜なのでそれがない時期というだけでちょっと残念ではあるけれど…今日は菊と紅葉のお祭りをやっていた。また、資料館には津軽ねぷたも飾ってあった、大きくて美しく、これが実際に繰り出す様子というのはぜひ見てみたいものだ。

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弘前はまた洋館が多く残る街でもあるようで、旧い建築様式を残す教会や外国人の教師館、図書館なが点在していて見どころも多い。ちょっと面白かったのが、カトリック弘前教会。ステンドグラスや荘厳な雰囲気に目を奪われがちだけれど、ふと床に目を落とすとなんと畳。スリッパとか履かない人が多いからなのかな?でもこれはこれで理にかなっているような気がした。

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ところで、津軽では「じょっぱり」という言葉を良くきく。最初、料理のことを言っているものだと思っていたら、津軽の人の気質を表す言葉らしいということが資料館の説明を見ていてわかった。漢字だと「情張」と書き、なかなか譲らないとかいうことらしい。そんな話の一つの説明として、「津軽富士」と言われる岩木山だけれど、津軽の人たちはむしろ「駿河岩木」と呼ばせたいくらいだなんてことが書かれていた。今日の岩木山を見ていると、なるほどと思わせるくらい綺麗。

黒石 中町こみせ通り

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黒石市に、伝統的な建造物が立ち並ぶ風情ある通りがあるというので立ち寄ってみることにした。何よりも面白いのは、木造のアーケードがあること。これは、藩政時代に冬の降雪や夏の日差しから歩行者を守るために考案されて作られたものなのだとか。

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造り酒屋の中村亀吉酒造さんの前には大きな毛玉みたいのもあって(これって、由来は何?)、また赤い屋根がとても印象的。木曽の妻籠宿ほど大きくはないけれど、観光地化されきっていなくて静かで情緒あふれる感じがいい。

酸ヶ湯

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温泉好きで知らない人はいないと思われる総ヒバ造りの千人風呂を持つ酸ヶ湯。さすがに多くの車が止まっていて、たくさんの人が温泉を楽しんでいるようだ。木造の宿泊棟や「酸ヶ湯」の堂々とした看板もなかなか風情があっていい感じ。

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まず中に入ってその大きさに驚く(千人風呂は残念ながら撮影禁止だったので雰囲気を知りたい方は、こちらをご覧ください)。もうもうと湯気が立ち込めてぼんやりとしか見えないけれど、少し黒ずんだヒバの色と濃そうな乳白色のお湯、硫黄の香り、そして何よりこの雰囲気…きてよかった(笑)。混浴だけれど、湯気や乳白色の湯のおかげか、おばちゃんたちは平気で入ってきている。またちゃんと大きなお風呂の右側を女性、左側を男性という風にわけているので入りやすいのかも知れない。

貴重品のロッカーの鍵が真っ黒に変色していたので、相当強い酸性であることは間違いない。実際お湯を舐めてみると驚くほど酸っぱい。熱湯、冷の湯、打たせ湯、四分六分の4つの湯があって、一応湯治の人は決まった順に決まった時間入るようではあるが、自分は好き勝手にあっちこっちのお湯を楽しむ。冷の湯は入るお湯ではなく、掛け湯でのぼせないようにするためのものだとのこと。湯から出てしばらくしたら、肌がぴりぴりとしてきた、あわてて水で絞ったタオルで少し身体を拭きなおすことにした。敏感肌には少々強い湯かもしれない。

名物だという蕎麦まんじゅうをいただいた。しっとりとした餡子がとても美味しい一品。おなかが減っていたので、思わずおかわりしてしまいそうになった(笑)。

蔦温泉

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今日の宿は蔦温泉。酸ヶ湯でノンビリしていたら、まだ5時前だというのにあたりは真っ暗。こうなると山道は運転しづらい。蔦温泉の案内がようやく見つかって入っていくと、雰囲気の感じられる(暗くて良くわからないけど…)入り口が見えてきた。玄関から入ると、右手に昔ながらの帳場らしき場所があって、そこから出てきた従業員さんに、「ちょっとそちらにストーブついてますからお待ちになっててください」と言われた場所には雪駄がおいてあったりして、冬支度が進んでいるなぁと思ったり。

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部屋に至る途中の長い階段を含めて、磨きこまれた木がとてもいい色を出している。部屋も含めて宿全体に昔ながらの雰囲気が残っていて、ちょっとタイムスリップしたような感じがする。夕食もなかなか美味しい。特に最近始めたというかぼちゃのグラタンが絶品。カニやホタテにいろいろな野菜が入っていて、かぼちゃソースの濃厚な味は、なべ底に少し焦げ付いた部分の香ばしさもあって実に美味しい。

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お風呂は、久安の湯と泉響の湯の2種類があって、久安の湯は朝9時から夜8時までが男性用でそれ以外の時間が女性用となる。ぶなの木で作られていると思われる久安の湯は、ちょうど源泉の真上に作られていて、底から湧き出てくる源泉をそのまま使う形になっているようだ。だから、底板の木の間からちょっと熱めの湯が湧き出てくるのを足の裏に感じながらお湯を楽しむことになる。お湯は無色透明で綺麗に澄んでいて、肌触りも柔らかくクセがない。泉質は、ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉とのことで、味もほとんどない。

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泉響の湯も同様に源泉の真上に作られている。湯が豊富に湧き出ていて、湯船に向かって左側の床には湯が絶え間なく溢れていて、ココに寝そべっている人はとても気持ちよさそうだった。泉響の湯はとても高い天井になっていて頭を湯船の脇にのせて上を見ながらノンビリ入るととても気持ちがいい。もう少し源泉が温めだったりしたら、コレだけ優しいお湯であれば何時間でも入れてしまうとても気持ちの良いお湯。

蔦七沼

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JR東日本が出していた沼をバックに真っ赤に染まった山が映っているポスターがあったのだけれど、これが目に焼きついていた。そのポスターの場所が、まさにココ蔦温泉の裏手にある蔦七沼の一つ蔦沼。朝早くに目が覚めたので、朝ごはん前にちょっと蔦沼めぐり自然研究路というのをまわって見ることにした。

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もう既に少し散り始めてしまってはいるものの、黄色や真っ赤に染まった木々が沼の水面に映ってとても美しい。菅沼や長沼などあまり大きくなく周りを木々に囲まれた沼は風があまり入り込まないため水面が鏡面のようになって紅葉が映り込みいい感じなのだが、蔦沼はちょっと風があってさざなみが立っていたし、もう既に時期が終わりかけていてちょっと残念な感じ。

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宿に戻ると、朝日が入り込む玄関や帳場が風情が感じられていい感じになっていた。

谷地温泉

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朝の散歩で体が冷え込んだので、蔦温泉から比較的近くの谷地温泉まで行ってみることにした。外観はいかにも登山者向けの山小屋という感じ。中に入ってみると、自炊部があったりするので湯治客も多いのだろう。温泉は、霊泉と呼ばれる38度前後のぬるいお湯と、熱めでより乳白色の濃い熱湯、あと打たせ湯がある。霊泉が有名なようで、乳白色というよりは青白く比較的透明感のあるぬるめのお湯に皆が浸かっている。30分ぐらい霊泉に入った後 5〜10分 熱湯に入って出るというのが湯治のスタイルらしい。

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硫黄の良い香りが立ち込める単純硫化水素泉で、見た目の割には飲んでみても特徴的な味は無く硫黄の香りを感じるくらい。それにしても、霊泉に浸かっているのは実に気持ちがいい。窓から朝日が差し込むと、何か不思議と気持ちが清らかになるような感じさえする独特な雰囲気がある。

奥入瀬渓谷

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谷地温泉から車で比較的すぐ、石ヶ戸という場所で車を止めて奥入瀬渓谷を歩いてみることにした。歩き始めてちょっと、阿修羅の流れが見えてくる。白く泡立つ流れと紅葉した木々、苔むした岩の緑の色がとても対照的で綺麗。かなり本格的なカメラを持つ人や、いつから書いてるんだろうと思えるくらい大作を書き上げている絵描きの人がいて、いかに人気の高い場所なのかが良くわかる。

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奥入瀬渓谷は、車道に沿ってあるために車からでも十分楽しむことができるのも特徴。でもとても綺麗なので運転の気が散ってしまってしょうがない気がする。石ヶ戸から1時間強歩くと、雲井の滝に着く。雲井の滝は奥入瀬渓谷の中ではかなり大きく男性的な滝なのだそう。

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ここから、一度バスに乗って銚子大滝に出てみることにした。バスは便利というほど本数があるわけではないけれど、それでも 1時間に1本ほどはあるので、タイミングを見ればとても便利。銚子大滝は、奥入瀬渓谷の写真で必ずと言ってもいいほど出てくる場所で、さすがに観光客だらけ。昔、十和田湖に魚が住んでいなかったのは、この滝が存在していたからだといわれるほど立派で大きな滝で紅葉の黄色と岩肌の黒、流れ落ちる水の白のコントラストがいい。ココから雲井の滝まで徒歩で戻ってみることにした。途中、一目四滝と呼ばれる、不老、白糸、双白髪、白絹の滝があってそれぞれ特徴的な滝で美しい。

展望台から眺める十和田湖

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遊覧船とか乗るのはあまり気が進まなかったので、展望台から十和田湖を眺めてみることにした。晴れてはいたけれどちょっぴり雲がかかっていたのが残念。御鼻部山展望台と滝ノ沢展望台の2ヶ所から眺めてみた。十和田湖って何となく小さな湖というイメージがあったけれど、全然大きい(笑)。

古遠部温泉

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湯治の意味をかねてきた旅行なので、あまり人の訪れない秘湯に足を運ぶのも良いかと思い選んだのが、青森と秋田の県境にある古遠部温泉。その玄関に「療養の温泉 古遠部温泉」と書かれているのを見てもわかるように、湯治客もいるようだ。受付が閉まっていたので、脇においてあった鐘をちりんと鳴らすと人の良さそうなおばちゃんが出てきたので 260円を支払う。

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ドアを開けると独特の金属臭がして、どばどばと贅沢に掛け流されるお湯の赤茶けた析出物で床が覆われている。少し熱めのお湯に入って、ちょっと舐めてみるとやはり金属の味とちょっと塩分が感じられるような味。常連さんあるいは湯治客と思われる人は、ちょうど流れ出るお湯のところに桶を枕に寝っころがっていた。これはなかなか気持ち良さそうだけれど、新参者がやるのもなんだなと思って遠慮した。外に出ようとしたら、そんな常連さんに「背中が赤くなっちゃってるから、拭いたほうがいいよ」とにこにこしながら言われた、浴槽に背をあずけてしばらく浸かっていたために、浴槽に析出したものが背中についていたようだ(笑)。

後生掛温泉

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後生掛温泉旅館についてまず気づくのは暖房施設が無いように見えるのに部屋がぽかぽかと暖かいこと。部屋を案内してくれた人にちょっと聞いてみたら、温泉を使った暖房なのだとか。だから温度調節ができないから、時々窓を開けてくださいねって。じんわりと畳の下から温まるので、ここにごろんとするだけで十分に気持ちがいい。

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後生掛温泉では、「神経痛の湯」「湯滝」「泥湯」「箱蒸し風呂」「サウナ」「火山風呂」「露天風呂」の 7種類の温泉を楽しめる。神経痛の湯は最も大きな湯船を持つお湯で、比較的熱めにお湯が調整されていて、白濁していて少し緑がかっているように見える(ものすごい湯気で良く見えない(笑))。泥湯は宿の裏にある泥湯沼の泥を使っているようで、つるつるぬるぬるした感じがちょっと新鮮。火山風呂は温泉を使ったジャグジー、お湯は少しぬるめにしてあるので、長く入るのにちょうど良い。露天は小さくちょっと残念な感じだけれど、内風呂が充実しているので気にならない。

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箱蒸し風呂、これが少し気になっていた。サウナは苦手なので入らないのだけれど、顔だけ出して身体を蒸すという形なので、これなら大丈夫かもと試してみた。箱蒸し風呂の中はちょうど座れるようになっていて、足元から高温の湯気が出てくるようだ。しばらく入っていると体から汗がじんわりと出てくる。首元から漏れてくる蒸気が最初イヤだったので首を前に出して後ろから蒸気を逃がすようにしていたが、蒸気を吸ってみると硫黄の香りと木の香りがしてなかなかいい感じではある。サウナが苦手でも楽しめると思う。

お湯は酸性-単純硫黄泉で pH3.2 とのことなので、それほど強い酸性というわけでもない。舐めてみても酸っぱさが気になるということは無く、普通に飲泉できそう。また入浴後は、肌がつるつるになるお湯。今泊まっている部屋もそうだけれど、湯治棟にもオンドルと呼ばれる床下暖房があってちょっと汗ばむくらいの温度。外の空気を入れると床はぽかぽかで新鮮な空気もあるのでとても快適と思われる。周りの自然も見るべき場所がたくさんあるので、湯治を楽しみながら行うことができそう。

後生掛自然研究路

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後生掛温泉の裏手には、1時間弱で回ることのできる自然研究路があって、熱湯を吹き上げる噴気孔や、ぼこっぼこっと泥を吹き上げて小さな火山状になった泥火山を見ることができる。地球の息吹を感じられるようで、こういう場所を訪ねるのがなんだか妙に好きなのだけれど、ココもなかなか面白い。噴気孔の様子を ビデオ(775KB) にしてみました。

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泥を吹き上げる泥火山は黒灰色をしていて滑らかそうな泥をぼこぼこと吐き出している、コレは泥湯に使われていたものだ。一方で、噴気孔からは熱湯が出ていて、これが冷めると中の硫黄成分などが固まって乳白色に見えるようになるようだ。泥火山は、初めて見るもので、地底からの泥を噴き出して飛び散った泥が積み重なってちょっとした高みができている。

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後生掛の名物の一つといえば黒玉子。真っ黒になった表面になにやら金粉みたいなものがついていて、一見すると飾り物かと思うくらい綺麗。割ってみるといたって普通のゆで卵。でも、味が濃厚ですごい美味い気がしてならない。卵も同じような硫黄成分があってそれが濃縮されたような感じなんだろうか?

八幡平

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昨日の夕方はどうなることかと思うくらい靄がかかっていたのだけれど、今日は良く晴れているので八幡平まで足をのばしてみることにした。山頂には遊歩道が整備されていて、山頂からの展望(といっても、八幡平山頂の展望はたかがしれてて、源太森からの眺めが良かった)と枯れて金色になった湿原を見ることができる。所々に見られる沼の水面が凍っていたので、朝は相当冷え込んだのだと思う。ここは、夏に来て湿原に花が咲くような時期に来ると綺麗だろうなと思う。

蒸けの湯

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後生掛から八幡平に至る途中に蒸ノ湯という鄙びた温泉宿がある。山頂の散歩で思ったよりも体が冷えたので、ここのお湯を頂いてみることにした(笑)。受付でお金を払うと、露天風呂がちょっと歩いた先にあるというので、さっそく向かってみる。男湯と女湯それから混浴の露天があり、まず男湯に行ってみた。まず何よりその開放的な雰囲気に驚く、周りに何もない。もうもうと蒸気を噴き出す脇で、しかもそこからダイレクトにお湯が流れてきているようだ。早速と思い入ってみると、とにかく熱い。ちょっと入るには度胸がいるくらい熱い。後から来た人は入れなかったようだが、体が痺れるほどの熱さだ。

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ふと、混浴の方を見るとおじさんたちが、何だか気持ち良さそうに入っているのが遠めに見えたので、ちょっと行ってみることにした。ちょうど入れ替わりのタイミングで自分ひとりだけになった。混浴の風呂は上の段と下の段に湯船が分かれていて、下の段は上の段の湯船からお湯が流れ落ちてくるようになっている。おかげで、下の段はすこぶるいい感じの温度。ちょっと温めで、この開放的な中で寝てしまいそうなくらい気持ちがいい。

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ちょうどお昼でお腹がすいたので、ふけの湯ラーメンをいただいた。八幡平ポークと思われる豚肉が入っているのが特徴的だが、スープを飲むとラーメンとは違う何か少し甘みのある味がする。なんだろうと考えたら、どうもおでんのおつゆな気がする。

玉川温泉

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今日の宿に向かう途中に、名湯とうたわれる玉川温泉があるので5年ぶりくらいによってみることにした。相変わらずものすごい人がいる。ぼこぼこと湧く大噴はやはりスゴイ迫力。またそこから流れる川沿いにこびりついた硫黄分の鮮やかな黄色はとても自然の作り出したものとは思えない。おじさんが湯の華を採る作業をしていた。それにしても、こんな場所でこの作業は結構危険な気がする。

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岩盤浴をしている人が使っている小屋に近づいて中をのぞかせてもらった。と、入り口はぽたぽたと結露した水蒸気がたれていて、中は蒸し風呂のような状態のようだ。昨日の後生掛温泉のオンドルではないが、じんわりと身体を暖めるのはこうやって寝そべりながらというのが良いのだろう。玉川温泉の湯船は、足湯状態だった(笑)。さすがにこの人の前で素っ裸になってお湯に入る度胸のある人はいないだろう。

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せっかくなので入浴してみる。以前来たときよりも、全体的に木の部分が黒ずんでいい感じになっているような気がした。前回イモ洗い状態だった源泉100%の湯船が比較的すいていたので挑戦してみることにした。入ってみると、意外と温くて気持ちがいいと思ったが身体を沈めた瞬間に全身にぴりぴりっと痛みがする。pH 1.2 のお湯だ、塩酸風呂に入っているようなものなのだ。

そのほかの泡風呂などは 源泉50% のお湯が使われていて、よく見ると 源泉100%のものだけ無色透明でそれ以外のお湯は黄緑色をしている。源泉100% のお湯をなめてみた。当たり前だが強烈に酸っぱい、日本一の酸性度といわれるだけはある。ここのお湯に繰り返し入る場合は、きちんとした入浴法で入らないと肌がただれる気がする。

乳頭温泉郷 黒湯温泉

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今日のお宿は乳頭温泉郷にある黒湯温泉。乳頭温泉の中でも最も奥の方にあり、茅葺の黒い建物や湯の小屋が軒を連ねていて、独特の風情を醸し出している湯治場らしい温泉で一度泊まってみたいと思っていた場所の一つ。

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黒湯は上の湯と下の湯の2つに分かれていて、上の湯はまず内湯がある母屋があって、そこから右に抜けると打たせ湯、左に抜けると露天風呂がある。上の湯の露天と打たせ湯は、特に風情が感じられて素晴らしく、また露天の湯が真っ白に白濁していているのも嬉しくなる。夜に裸電球一つのなか星空を見ながら入ると本当にきて良かったと思う。打たせ湯は上品な感じな分、この時期は寒すぎてちょっとつらい。母屋の熱めの湯でほてった体を冷ますのにちょうど良いくらい。

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下の湯には内湯と打たせ湯がある。下の湯の方は、ちょっと青みがかっていて少し透明感があり湯の華が沈殿している。お湯は乳白色の単純硫化水素泉、飲泉できそうなので飲んでみるとうっすらと硫黄の香りがあって美味しい。喉が渇いていたらがぶがぶいけてしまいそう(笑)。また湯ざわりもとても優しい。

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また、宿泊客専用の内風呂が一つあってこちらの湯は真っ白に白濁している。湯治客でなくても(一般の宿泊客でも)部屋にはテレビも電話もない。この鄙びた雰囲気のなかで、温泉だけを楽しめる環境も素晴らしいといえる。

乳頭温泉郷 孫六温泉

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今日は乳頭温泉の湯めぐりをしようと思っていたので、朝食後、宿泊すると購入することができる乳頭温泉湯めぐり帖というのを購入。まずは近くの孫六温泉へ。孫六温泉は以前に泊まったことがある鄙びた一軒宿の温泉で黒湯から徒歩で5分程度。

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湯めぐり帖にスタンプを押してもらって、まずは石の湯へ。光を浴びて青白い色を放つ独特のお湯でとても綺麗。ところが、この湯とても熱くて入れる状態ではない…残念だけれど、その湯を外に引いた露天風呂の方に入る。こちらは外気にさらされるせいか、ちょうど良い湯加減。でも不思議なことに湯の色は無色透明になる。

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孫六温泉には、他に打たせ湯や唐子の湯と呼ばれる内湯があって、湯小屋の鄙びた雰囲気も含めてとても情緒がある。湯あたりは優しく、風が吹いたりするとほんのりと硫黄の香りがするのがまた良い。飲んでみてもほとんど味や匂いを感じることはない単純硫黄泉。露天はちょうど紅葉した木々を見ながら、先達川のせせらぎを聞きながらノンビリすることができるのでホントに気持ちがいい。

乳頭温泉郷 大釜温泉

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大釜温泉は、昭和40年代に廃校になった校舎を移築して建てられた木造建築の温泉宿。建物の中は確かに校舎だったのかなという雰囲気を感じることができる。大きな内湯の向こうが露天風呂になっている。お湯は少し緑がかった乳白色で、泉質は酸性含ヒ素ナトリウム塩化物硫酸塩泉というちょっと聞きなれないもので、舐めると酸味がある。98度の源泉を持ち、とても熱い温泉だということを聞いていたけれど、湯加減はちょうど良く、広々とした湯船もとても気持ちがいい。

乳頭温泉郷 鶴の湯温泉

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鶴の湯温泉の茅葺きの屋根と真っ黒な板張りの本陣は、鄙びた風情があっていつ来ても素晴らしいと思う。紅葉の時期を少し過ぎた感じでススキの穂が揺れる向こうに本陣を見える雰囲気もまた良い。

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鶴の湯のお湯は本当に綺麗に白濁した乳白色をしている、良く見ると少し青みがかっているようにも感じる。これほど綺麗な色をしたお湯はあまり見たことが無い気がする。また、これだけ大きな露天風呂ではあるけれど、湯加減が実にちょうど良いのでゆっくりと入ることもできる。この時期なら、紅葉の赤や黄色、湯小屋の黒、ススキの金色、お湯の乳白色と様々な色が目を楽しませてくれるのも良い。比較的早い時間であれば、人も少ないのでノンビリ入浴できる。一度雪に埋もれる時期に泊まってみたいと思う。

抱返り渓谷

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抱返り渓谷は田沢湖の南にあって紅葉が非常に美しいという話を何度か聞いていた。また、「抱返り」という不思議な響きも気になって行ってみることにした。渓谷に入っていくとまず驚くのが川の水の色。見事なまでに澄んだエメラルドグリーンをしている。この色と紅葉の赤や黄色の対比が美しいだけでなく、水面に紅葉の色が映りこんだりするので本当に美しい。

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回顧の滝までの道は決して険しいわけではないけれど、前が見えないほど真っ暗なトンネルがあったり断崖絶壁の上に渡された橋があったりしてなかなかスリルがある。それにしても、この水の色はうそみたいに綺麗で、紅葉の美しさを更にひき立てる感じだ。

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30分ほど歩いてトンネルを抜けた先に回顧の滝が見える。なかなか迫力のある滝で上下二段になっている。滝のすぐそばに寄ることもできるが、少し遠めに紅葉した木々と一緒に眺めるのが綺麗。

水の郷 六郷

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秋田の大曲の花火で有名な大曲の隣に名水百選や水の郷にも認定された六郷湧水群がある。湧水マップというのをもらうと、町内のあちこちに湧水があることがわかる。左から2番目の写真は「御台所湧水」で、今も野菜を洗う用途に使われているのだそう。その右隣の写真は「ニテコ清水」で、明治天皇の御膳水としても有名なのだそうで、このすぐ横にあるニテコ名水庵では流しソーメンや白玉をいただくことができる。また、この清水を使った仁手古サイダーは、弱炭酸で少し甘めのサイダーでちょっと懐かしい感じ。

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六郷のまちには古い建物や寺町が存在していて、湧水を巡ったりお寺をちょっと見てまわる散策にはちょうどいい大きさ。いぶりがっこにすると思われる大根が干してあった、こういう生活感があるのもまたいいところ。

強首温泉 雄物川観光おも観荘

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六郷から秋田空港への帰り、ナビに表示された強首温泉の案内に少し時間があるからと立ち寄ってみることにした。それはそれは寂しい感じの場所で温泉街というよりはぽつんぽつんと数件の宿がある程度な感じ、実際いくつかの宿は閉館してしまっているよう。そんな中見えてきた「強首ホテル」は、そんな場所にあまりに不釣合いなほど巨大な屋内ゲートボール場があったり、かなり古いボーリング場のような雰囲気が怖かったので別の場所を探すことにして見つけたのが雄物川観光 おも観荘。

中に入って声をかけると、おばちゃんが出てきてとてもいいお湯だよと快く受け付けてくれた。それにしても人っ子一人いなくて日帰り入浴客は自分だけ。浴室に一歩入ると石油系の香りがむわーっとしてビックリする。お湯はナトリウム-塩化物泉で色は緑褐色、舐めるとしょっぱいのと石油の匂いが口の中に広がる感じ。とにかく良く温まるお湯で、少しべたつく感じがある。これほどのお湯なのに、この温泉街の寂れ具合は宿が閉館してしまうのではないかと心配になってしまう…。

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